返済が遅れてしまうと発生するのが「遅延損害金」というもの。ものすごく端的に言ってしまえば、「△△日までにお金返すって約束していたのに、約束破ったからペナルティ」ということです。とはいっても、各カードローン会社が好き勝手に設定できるものではありません。そんなことが可能になってしまえば、やりたい放題になってしまいます。きちんと法律で上限は定められています。


遅延損害金とは何か

さてこの「約束破ったからペナルティ」というものは、どういったものなのでしょうか。
ここでもう一度きちんと確認してみてください。
例えば100万円借りたと想定し、そして金利が17%だと設定します。
さらに、遅延損害金は「契約の際に交わした金利の1.48倍まで」と法律で上限が決められているので、ほとんどの会社で1.48倍とされています。
すると、このケースでの遅延損害金は、17%の1.48倍で「24.82%」になります。


詳細な計算

これで1日滞納すると689円の遅延損害金が発生します。
1か月で2万円ちょっと。そして万が一一年も滞納したら24万8200円にまで膨れ上がってしまいます。
1年まで行かなくとも、1週間滞納しただけで約4800円にもなります。もちろん、本来返済しなきゃいけない毎月一定の額もそのままですので、毎月の返済額+4800円。
かなり大きいと思いませんか?


回避するにはどうすればいいか

多重債務で苦しんでいる人の話を聞くと、「なんでそんなにいっぱい借りたんだよ」と言う人もいらっしゃるかもしれませんが、多重債務者の大半は、自分で借りた金額自体よりも、利息や遅延損害金で膨れ上がらせてしまい苦しんでいることが大半です。借りた金額はあくまでその時本当に必要だった額だったのに、いつの間にか…というパターンなのです。決して無鉄砲で無計画に借りていたわけではありません(そもそもそんな人は審査で引っかかってしまいます)。
こんな事態を回避するには、出来るだけ金利の安いところ、銀行系カードローンで借りるのがベストです。