政府の訪日観光客誘致、SNSなど戦略強化 アジアで1600万人目指す(フジサンケイ ビジネスアイ)
[2010-08-18]
観光立国の推進を目指す政府は17日までに、2016年にアジア地域から1635万人を呼び込む目標を設定した。このうち東アジアの4カ国・地域だけで1315万人の訪日を目指す計画で、各地で宣伝活動を強めている。効果を測るための指標づくりに着手したほか、会員制交流サイト(SNS)を活用するなど、“ノルマ”達成に向けた戦略を展開している。
政府は最重点市場に指定した中国と韓国、台湾、香港に加え、シンガポールやマレーシアを含めた15カ国・地域で訪日旅行誘致に向けたプロモーションを加速。その効果を測るため、旅行者などを対象にした意識調査の指標づくりを始めている。
中国からは、09年実績の5.9倍にあたる600万人の訪日を目指す。7月に要件を緩めた個人観光査証(ビザ)については影響をみながら、要件をさらに引き下げることも視野に入れる。
10月には、中国から1万人の団体旅行を受け入れる。首都圏や関西地方、富士山周辺を巡る「ゴールデンルート」を満喫してもらう予定で、訪日旅行の楽しさを口コミで広めてもらう狙いもある。
団体旅行がメーンの中国とは対照的に、韓国人の場合は7〜8割を個人旅行が占めている。日本政府観光局(JNTO)はこのうち2割強を占める20〜30代の女性をターゲットに、カフェや美容室で日本を特集したフリーマガジンを配布。
人気ドラマのロケ地となった秋田県など、地方都市の魅力に目覚める韓国人も多く、この夏は北東北や四国のプロモーションを強化している。
新しいメディアの利用も活発化している。JNTOは昨年、世界最大のSNS「フェースブック」のシンガポールのサイト内に「日本ファンクラブ」を開設。日本食の知識を競うクイズキャンペーンや、日本で撮影した写真を投稿してもらった。
大阪を訪れる会員に対して、別の会員が「○○のたこ焼き屋がおいしかった」と書き込むなど、会員同士の情報交換も加速している。JNTOは今後、マレーシアなどにも開放することを検討している。(米沢文)
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